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中毒各論①(ABCD) P796~801

中毒各論
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A 医薬品中毒

1 睡眠薬

①ベンゾジアゼピン系睡眠薬

・医療機関における睡眠障害の第一選択薬としてもっとも多く処方されている

・超短時間作用薬から長時間作用薬まで多種多様の製品が存在

・中枢の抑制系神経(GギャバABA受容体)を活性化させて,
睡眠の導入・維持,鎮静,抗不安,抗痙攣作用を発揮

・催眠、鎮静薬のなかでは比較的安全で予後は良好である

・内服による急性中毒
■傾眠,構音障害,複視,運動失調などの
中枢神経障害を生じる

■呼吸・循環抑制は比較的軽い

②バルビツール酸系睡眠薬

・現在,睡眠障害で処方されることはほとんどない

・以前と比較して急性中毒は減少している

抗痙攣作用強いため,
てんかんや痙攣の既往がある場合の予防薬

統合失調症にも処方される

・バルビツール酸系睡眠薬も中枢の抑制系神経(GABA受容体)を活性化させて睡眠作用を発揮

・内服による急性中毒
■意識障害,呼吸・循環抑制,体温低下など中枢神経抑制作用がきわめて強い
呼吸不全および循環不全が主な死因となる

③ブロモバレリル尿素系睡眠薬

比較的危険な睡眠薬であるにもかかわらず,
市販が継続されている

・意識障害,呼吸・循環抑制などの中枢神経抑制作用が強い

・一部の製品には幻覚・錯乱作用があり,これを好んで乱用する場合もある

急性中毒による主な死因
呼吸不全および循環不全

睡眠薬で問われるところは,
だいたい薬の強さだったり,
抗痙攣作用の有無や強弱だよ

2 向精神薬

①定型(第一世代)抗精神病薬

統合失調症の治療薬

低血圧生じる
その理由以下のとおり

■処方量(ED50)から鎮静
抗コリン作用
(頻脈,口渇,便秘,尿閉,および発汗減少)

■錐体外路障害
パーキンソン症候群やアカシジア,ジスキネジー,ジストニア

交感神経α受容体遮断作用

悪性症候群が起こる場合もある

内服による急性中毒
意識障害,痙攣などの中枢神経障害,低血圧,QT延長などの循環不全,トルサードドポアンツを含む心室頻拍,心室細動などの致死性不整脈を生じる

②非定型(第二世代)抗精神病薬

統合失調症の新世代治療薬

・中枢のセロトニン受容体およびドパミン受容体を遮断するセロトニン・ドパミン拮抗薬

・処方量(ED50)での抗コリン作用,錐体外路症状

低血圧少ない

急性中毒
■定型抗精神病薬と同様の症状を呈するが比較的軽い

糖尿病ケトアシドーシス,
高浸透圧高血糖症候群,
低血糖発作
などの耐糖能異常によって重篤となることがある


③三環系・四環系抗うつ薬

・三環系抗うつ薬
もっとも古い第一世代抗うつ薬
■現在でも重症のうつ病では処方される場合がある
■中枢のノルアドレナリンおよびセロトニンの再取り込みを阻害して抗うつ作用を発揮
抗うつ作用強い
低血圧生じる
①処方量(ED50)から鎮静
②抗コリン作用
③交感神経α受容体遮断作用

■とくに心毒性強い
内服による急性中毒
著明なQRS拡大を伴う特徴的な心室性不整脈,QT延長,心不全,肺水腫などの循環不全や,意識障害,痙攣などの中枢神経障害を生じる
・四環系抗うつ薬
第二世代抗うつ薬
■中枢のノルアドレナリン再取り込みを阻害して抗うつ作用を発揮する
三環系抗うつ薬と比較して処方量(ED50)での抗コリン作用および心毒性の副作用少ない
痙攣多い

④SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

第三世代抗うつ薬

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