A 総論
1 救急医療における意義
・血液・免疫系疾患は,アナフィラキシーを除けば傷病者の救急搬送時に問題となる機会は少ない
2 血液・免疫系疾患の主要症候
①出血傾向
・出血しやすい,あるいは止血しにくい状態
・血性素因とも呼ばれる
原因
・血管壁の異常
・血小板の異常(数の減少または機能の低下)
■皮下出血
■皮下出血
・血液凝固・線溶系の異常(血液凝固能の低下,線溶系の亢進)
■筋肉,関節,臓器内への出血をきたしやすい
■筋肉,関節,臓器内への出血をきたしやすい
②リンパ節腫脹
・リンパ節の直径が1cm以上となった状態
・体表面から観察しやすいリンパ節
■頸部,腋窩,鼠径部
■頸部,腋窩,鼠径部
・小児ではリンパ節を触れやすく,成人でも鼠径部で正常なリンパ節を触知することがある
・感染に伴うリンパ節腫脹
■軟らかくて圧痛があり,しばしば局所皮膚の発赤を伴う
・無痛性のリンパ節腫脹
■悪性腫瘍を考える