\【買切】サブスクリプションSTARTしました/現役救急救命士含め「長期」でロードマップを利用したい人に圧倒的におすすめです!CLICK‼

循環系疾患②(FGHIJ) P572~586

循環系疾患 P567

F 不整脈

1 不整脈とは

正常洞調律以外の心臓の電気的現象を,すべて不整脈

頻拍,徐拍など心拍数の異常も含む

2 心室期外収縮

・通常のP波に続くQRS波より早期に生じ,先行するP波伴わない幅広いQRS波

生理的
加齢とともに増加する

病的
心筋梗塞心筋炎心筋症などに合併症としてみられる

・危険が高い
多源性,連発(心室頻拍),RonTのタイプは心室細動移行する

3 心室細動

中高年
急性心筋梗塞などの急性冠症候群に合併することが多い
若年者
心筋症,冠動脈奇形,心筋炎,QT延長症候群などの心疾患を基礎にもつ人のスポーツ中などに発生しやすい

・まれに急性中毒によることがある

・基礎疾患を有しない小児
胸部に野球のボールが当たるなどの刺激で突然死する事例がある
心臓振盪といわれ,心臓への衝撃で心室細動を発症するものである

心室細動

・心筋細胞が各々不規則に細かく興奮している状態
発症直後から心臓の機能は完全に失われて脈拍を触知しなくなり数秒後には意識も消失する
■しばらく死戦期呼吸がみられる

・心筋の電気的活動は時間経過とともに急速に微弱となり数分〜十数分後には心静止へと移行


対応

電気ショックによる除細動が第一に必要な処置

発症後時間経過とともに除細動の成功率は低下する

できるだけ早期に電気ショックを実施

除細動の成功には確実なCPRによる心筋の酸素化重要

4 心室頻拍

原因
■心室の心筋におけるリエントリー(電気的興奮が一定の回路を回り続けること)
■自動能亢進によって生じる
・脈拍触知の有無
あり(循環動態は脈が触れており意識が保たれているもの)
なし(循環虚脱に陥る)→重症型で脈が触れないものは無脈性心室頻拍と呼ばれ,心停止の扱いとなる

心室頻拍では心拍数が多いほどショック症状を呈しやすい

・心拍数が180/分を超えると脈拍が触知されなくなることが多い

脈拍の触れない広いQRS幅の頻拍は,すべて無脈性心室頻拍とみなし,速やかな電気ショックとCPRが必要

無脈性心室頻拍を放置すると,ほとんどの場合はまもなく心室細動移行

error:Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました