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頭部外傷 P715

頭部外傷
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A 疫学

頭部外傷数は,外傷のうち
■約36%

・少子高齢化などにより
転倒・墜落,虐待などによる頭部外傷増加傾向

・交通事故による頭部外傷は,
10〜20歳台60〜70歳台
ピークをもつ二峰性分布を示す

・外傷による死亡症例
■全体の50〜60%は頭部外傷が主要な死因

・頸椎損傷を合併
■頭部外傷:5%
■重症頭部外傷:15%

B 受傷機転

・頭蓋内の組織は強固な頭蓋骨で保護されている

・損傷の多くは介達損傷

介達外力
■減速機序
直撃損傷,反衝損傷

■角加速度機序がある

1 減速機序による直撃損傷と反撃損傷

・減速機序による直撃損傷
■例:墜落
■頭蓋は物体からの直接外力によって急減速を受けて停止するが,
は慣性によってさらに運動を続けるため,
脳が頭蓋骨に衝突して,外力が作用した直下のに損傷が発生

反衝損傷
外力を受けた側の反対側で脳実質の移動によって生じる脳実質
頭蓋骨の衝突で脳挫傷急性硬膜下血腫が発生

■後頭部への外力によって生じる前頭葉の損傷や
側頭部への外力によって生じる対側側頭葉脳挫傷がその典型

2 角加速度機序

・墜落などのように直線的な運動が急激に減速した場合に発生するだけでなく,頭部に急激な回転外力が作用した際にも生じる

自動車の搭乗者の体幹がシートベルトで固定された状態で急減速した場合
乳幼児揺さぶられ症候群など

・頭頸部が激しく前後屈した場合に発生しやすい

・回転中心から離れた脳組織ほど大きな外力(角加速度)を受けるため,脳組織にズレの力(剪断力)が働いて,
脳の神経線維(軸索)架橋静脈が損傷

■重症例
びまん性脳損傷などにより意識障害が遷延する

C 病態

1 開放性損傷と閉鎖性損傷

開放性頭部損傷
■創が皮膚,頭蓋骨および硬膜にまで達しており,
くも膜や軟膜,脳実質が創を介して外界と交通する場合

頭蓋内感染を起こす可能性が高い

閉鎖性頭部損傷
硬膜が破綻していない

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