A 状況評価
・状況評価
■事故を覚知してから傷病者に接触するまでの間の活動
1 出動要請時の情報収集
・通信指令員は,通報者から必要な情報を簡潔に収集して,救急隊員に伝える
2 感染防御
・標準予防策(手袋,ゴーグル,ガウン)を実施
・複数の傷病者に対応する場合には,別の傷病者に移るたびに,あるいは単独傷病者の場合でも手袋が著しく汚染した場合には,手袋を交換
3 資機材の確認
・現場で必要となる資器材を確認し,分担して現場へ携行
4 安全確認:二次災害の防止
・最優先
■救助者自身の安全確保
5 傷病者数の確認と応援要請
・状況を把握し,必要な応援要請を行う
6 受傷機転の把握
・最初に高リスク受傷機転かどうかを判断した後,それぞれの事故に特有な情報を入手
B 傷病者の評価
1 初期評価
・頸椎保護を継続した状態で,生理学的観点に立って傷病者を評価
・主な目的
■ショックをきたしている,あるいはショックをきたす可能性があるかどうかを見極めること
■気道確保や人工呼吸など,緊急の処置が必要かどうかを速断
■15秒程度で素早く行う
①反応と気道の確保
・呼びかけに対する反応から意識状態を大まかに把握し,気道の開通を確認