A 発症機序
1 内臓痛
発症機序
・管腔臓器の強制的な拡張(閉塞による内容物の貯留)
・臓器を包む被膜の伸展(実質臓器の急激な腫脹)
・内蔵平滑筋の過度の収縮(管腔臓器閉塞に対する反射的な収縮な
ど)
・臓器の虚血
・痛みは自律神経を介して伝わる
■性状は鈍い
■痛みの局在がはっきりせず,腹部正中線付近に感じられることが多い
■性状は鈍い
■痛みの局在がはっきりせず,腹部正中線付近に感じられることが多い
・シクシクする,締めつけられるようなと表現され,強まったり弱まったりを繰り返す
・悪心・嘔吐,流涎,冷汗,顔面蒼白,血圧低下などの自律神経反射を伴いやすい
・腹膜刺激徴候はなし
・「体動によって増悪なし」、体位によっては軽減することもある
■傷病者は転げ回って痛がることもある
・疝痛
■管腔臓器の平滑筋の強い収縮で生じる内臓痛
2 体性痛
・局在明瞭で鋭い痛み
・腹腔内に漏出した消化管内容などによる刺激が加わると,体性感覚による腹痛を引き起こす
・持続性であり腹膜刺激徴候を伴う
・体動で悪化するため,傷病者は「身体を丸めてじっとしている」
内臓痛と体性痛の特徴
出典:へるす出版 改訂第10版 救急救命士標準テキスト全て重要じゃよ
3 関連痛
・病巣のある部位以外に感じる痛み