A 観察の目的と意義
・救急活動
■傷病者を適切な治療が行える医療機関へ,適切な時間に(早く)搬送することが原則
・救急救命士傷病者の全身状態を素早く観察し,緊急度・重症度を瞬時に判断する能力が要求される
・観察に時間をかえすぎて救命のチャンスを失うような事態は避ける
観察
■自らの視覚・嗅覚・触覚を活用した身体情報の収集
■生命徴候である気道・呼吸・循環・意識といったバイタルサインなどを必要に応じて資器材を用いて実施
■さらに傷病者や家族などの関係者からは現病歴,受機転,発症状況,既往歴,薬剤内服歴などの聴取をする
・傷病者の状態は時々刻々と変化するので,観察は医師に引き継ぐまで経時的に行う
B バイタルサイン
・バイタルサインは生命徴候ともいう
・通常は呼吸(数),脈拍(数),血圧,体温をさすが,意識(レベル)を加えることもある